年明け最初の出社。
PCを立ち上げ、何気なくSlackを開いた瞬間──空気が一瞬で変わった。
「○○さん、退職されました」
毎年のように見る光景なのに、なぜか今年は胸の奥がザワついた。
驚きよりも先に浮かんだ感情は、たぶんこれだ。
「……正直、ちょっと羨ましかった」
もし、あなたの中にも同じ感情がよぎったなら。
先に断言しておきます。
その感覚は、甘えでも弱さでもありません。
むしろそれは、あなたがまだ“自分の人生を諦めていない証拠”です。
僕はこれまで、
ブラック企業、年功序列企業、成果主義企業を渡り歩き、
20代後半で2度の転職を経験し、30代でIT業界に移りました。
同時に、転職相談やキャリア設計の現場で、
「年明けに限界を迎える人」を、何百人と見てきました。
彼らに共通していたのは、能力不足ではありません。
怠慢でも、根性なしでもない。
ただ、“我慢が限界を超えていることに、休み中に気づいてしまった”
それだけです。
最近よく耳にする「あけおめ退職」という言葉。
これはネットの流行語ではありますが、僕から見れば、今の働き方の歪みが、年明けに一気に表面化した現象にすぎません。
この記事では、
- あけおめ退職とは何か
- なぜ年明けに退職者が急増するのか
- そこに「あなた自身」が当てはまるのか
この3点を、感情論ではなく、
転職市場・心理・現場経験の視点から、冷静に解剖します。
読み終えたとき、
「辞める・辞めない」ではなく、
“どう判断すべきか”が見える状態になっているはずです。
- あけおめ退職とは何か?【意味・定義を、当事者として語る】
- あけおめ退職なぜ増える?年明けに退職者が急増する“構造と実感”
- あけおめ退職なんJで共感される理由【笑いの裏にある“当事者の本音”】【年明け早々 退職】
- 年明けに辞めたくなるのは「弱さ」じゃない【自分も何度も通った道】
- あけおめ退職は逃げか?合理的判断か?【僕が何度も考え直した分かれ道】
- 年明けに退職を考えたら、僕が必ず勧めている次の一歩
- FAQ(藤原直人がよく聞かれる質問に答えます)
- Q. あけおめ退職って、正直非常識じゃない?
- Q. 年明け早々に辞めたら、転職で不利にならない?
- Q. 自分も年明けに「もう無理かも」って思った。まず何からやればいい?
- Q. 年明けに退職を伝えるなら、いつが一番いい?
- Q. 年末に言わず、年明けに伝えるのって失礼じゃない?
- Q. あけおめ退職って、やっぱり若い人が多い?
- Q. 年明けに辞めると、ボーナスや年末調整ってどうなる?
- Q. 年明け退職すると、住民税がキツいって本当?
- Q. 年明けに退職代行を使うのって、どう思う?
- Q. あけおめ退職した人って、その後うまくいってる?
- Q. 年内退職と年明け退職、どっちが正解?
- Q. あけおめ退職のこと、誰かに相談した方がいい?
- まとめ:あけおめ退職は「あなたの未来の話」かもしれない
あけおめ退職とは何か?【意味・定義を、当事者として語る】

あけおめ退職とは、年末年始休暇が明けた直後、年明けに退職が一気に表面化する現象を指す、ネット発の言葉です。
ただ、これは辞書的な定義にすぎません。
当事者として、そして長年この現象を見続けてきた立場から言うと、もっと生々しく、もっと切実な出来事です。
僕自身、20代で2度の転職を経験し、
その後は採用側・キャリア相談側として、年明けの退職を何度も何度も見てきました。
そして正直に言うと、
年明けの職場ほど、分かりやすく「本音」が噴き出るタイミングはありません。
毎年のように、こんな光景が繰り返されます。
- 年明け 退職の連絡が、立て続けに届く
- 出社初日に、明らかに空席が増えている
- 「年明け早々 退職」の報告で、社内の空気が一瞬止まる
この瞬間、必ず誰かが心の中でこう思っている。
「あの人も、限界だったんだろうな」
重要なのは、ここで辞めた人たちの多くが、衝動的に決断しているわけではないという点です。
むしろ逆。
年末まで感情と体調を押し殺しながら働き続け、
「辞める」という決断を、誰にも見えないところで静かに固めていた人たちが、年明けに一斉に表に出てくる。
外から見れば「突然辞めた人」でも、
本人の中では何ヶ月も前から、心の中で退職届は完成していた。
僕はこれを、「静かな限界突破」と呼んでいます。
年明け に 退職という言葉が広がった背景には、
こうした見えない我慢・先送りされた限界が、年明けという節目で一気に可視化される構造があります。
あけおめ退職なぜ増える?年明けに退職者が急増する“構造と実感”

ここからは、僕自身の実感も交えて話します。
年明け 退職 増えるのは、偶然でも、甘えでもありません。
むしろ年末年始は、退職を決断するための条件が揃いすぎている。
正直、増えない方がおかしい。
それくらい、構造的に「辞める理由」が噴き出す時期です。
理由① 年末まで「我慢」を前借りしすぎている
年末は、どの会社もだいたい地獄です。
業績プレッシャー、納期、クレーム、評価、上司の機嫌。
空気は重く、人は余裕を失い、「辞めたい」と言える雰囲気ではなくなる。
だからこそ、辞めたい人ほど、こう考えます。
「今辞めたら迷惑がかかる」
「せめて年末までは耐えよう」
僕も、同じことを考えたことがあります。
でも、これはあとから振り返ると、美談でも根性論でもなく、ただの自己消耗でした。
年末まで耐えるというのは、
自分の限界を“前借り”して働くということです。
限界を超えた我慢は、回復ではなく、必ず反動として返ってくる。
だから年末を越えた瞬間、張りつめていた糸が切れる。
結果として、年明け 退職 者が一気に目立つ。
これは個人の意志の弱さではなく、構造的にそうなるようにできている。
理由② 正月休みで「違和感」が逃げ場なく浮かび上がる
年末年始休暇は、仕事から完全に切り離される、数少ない時間です。
すると、普段は忙しさで誤魔化していた感覚が、否応なく戻ってくる。
- 家族や友人と過ごし、「普通の生活」を思い出す
- しっかり眠れて、身体が「これが本来だ」と気づく
- ひとりの時間が増え、「このままでいいのか」を考え始める
このとき、多くの人が同じ壁にぶつかります。
「……もう、戻りたくない」
この感情、軽く見ない方がいい。
相談現場で見てきましたが、ここまで言語化された時点で、心はもう相当追い込まれています。
僕はこれを、「正月休みが優しすぎるせいで、現実の過酷さが隠せなくなる現象」と呼んでいます。
理由③ 年明けは「人生をやり直したい衝動」が最も強くなる
人は節目で決断します。
誕生日、年度末、異動、ボーナス後──そして、年明け。
年明けは、「今年こそは」「このままじゃ終われない」という、
自己認識を書き換えたい衝動が、1年で最も強くなるタイミングです。
だから年明け 退職は、感情の暴走ではありません。
むしろ、ここまで我慢してきた人が、ようやく自分の人生を直視した結果です。
あけおめ退職なんJで共感される理由【笑いの裏にある“当事者の本音”】【年明け早々 退職】

あけおめ退職なんjという文脈では、この現象はよくネタとして消費されます。
「草」「勝ち組」「また人消えてて草」──
初めて見る人は、冷たいとか、他人事だと感じるかもしれません。
でも、正直に言うと。
あの空気感、僕にはかなり“分かる側”です。
というのも、僕自身、会社員時代に年明けの職場で
「人が減っている側」も、「減った席を見ている側」も、両方経験してきました。
さらに今は、転職相談やキャリア設計の現場で、
年明けに限界を迎える人の声を、毎年のように聞いています。
その立場から断言しますが、
なんJでの「あけおめ退職」いじりは、ただの悪ノリじゃありません。
あれは、笑わないとやっていられない人たちの“感情の逃げ場”です。
なんJ的なテンションの裏には、だいたいこんな本音があります。
- 「正直、俺ももう限界」
- 「あの会社、年明けに人が消えるの、もはや既定路線だよな」
- 「辞めたやつ、逃げたんじゃなくて、自分を守っただけだろ」
これらは嘲笑ではありません。
“ああ、自分も同じ場所に立ってる”という、静かな自己開示です。
僕はこれを、「匿名だからこそ出てくる本音の集合体」だと捉えています。
つまり、「あけおめ退職」がネタとして成立しているという事実そのものが、
辞めたいという感情が、個人の弱音ではなく、社会的に共有された感情になった証拠です。
だから、あなたが「あけおめ退職」という言葉を見て、
胸の奥がザワっとしたとしても、それは異常じゃありません。
そのザワつきは、僕もかつて何度も無視しようとして、結局無視できなかった感覚です。
それは、あなたの中にある「本当は気づいている本音」が、
そろそろ無視するなと知らせてきているだけです。
年明けに辞めたくなるのは「弱さ」じゃない【自分も何度も通った道】

ここは、当事者としてはっきり言います。
年明けに辞めたくなるのは、甘えじゃありません。
僕自身、同じタイミングで「もう無理だ」と気づいたことが何度もあります。
そして、その感覚があったとき、後から振り返ると、
例外なく心と身体はすでに限界手前でした。
相談を受ける中でも、年明けに強い違和感を訴える人には、
驚くほど共通点があります。
- 休み中なのに、仕事のことが頭から一切離れない
- 出社前日になると、理由の分からない動悸や吐き気が出る
- 「辞めたい」という言葉が、独り言のように増えている
- 休んでも回復せず、疲れが溜まり続けている
ここまで来ている状態で、
「もう少し頑張ろう」「気のせいだ」と自分に言い聞かせるのは、正直おすすめしません。
必要なのは、根性論ではなく、現状を冷静に見つめ直すことです。
違和感を持てるのは、まだ壊れていない証拠。
僕は、何も感じなくなった人ほど危ない場面を、何度も見てきました。
壊れてから動くと、回復にも、キャリアの立て直しにも、想像以上に時間がかかります。
だからこの段階で立ち止まれる人は、むしろ冷静で、理性的です。
あけおめ退職は逃げか?合理的判断か?【僕が何度も考え直した分かれ道】

ここからは、きれいごとを抜きに話します。
感情だけで辞めるのは、たしかに危険です。
僕自身、準備不足で辞めて、後から焦った経験もあります。
でも同時に、限界を自覚しているのに居座り続けることが、
どれだけ人生を削るかも、身をもって知りました。
だから僕が辿り着いた結論は、こうです。
問題は「辞めるかどうか」じゃない。
判断が整理されているかどうかです。
これは最低限、確認してほしいチェックリスト
- なぜ辞めたいのかを、感情ではなく言葉で説明できるか(労働時間・評価・業務内容・人間関係)
- 今の自分が、転職市場でどう見られるかを大雑把にでも理解しているか
- 最低3ヶ月分の生活防衛資金が確保できているか
- 辞めた後の「次の一手」を、完璧じゃなくても描けているか
この整理ができているなら、
それは逃げではありません。
人生を立て直すための、かなり理性的な判断です。
年明けに退職を考えたら、僕が必ず勧めている次の一歩

もし今、あなたが「辞めたい」という感情に少しでも近づいているなら、
勢いで動く前に、これだけはやってほしい。
行動を決める前に、行動を設計すること。
- 年明けに退職を伝えるベストなタイミング(ここを誤ると無駄に消耗します)
- 退職届/退職願/退職代行の違い(選択次第でその後が大きく変わる)
- 税金・年末調整・確定申告(知らないだけで、本当に数十万円変わる)
▶ 関連記事:年明けに退職を伝えるベストタイミング|退職届・退職願・退職代行の正解
▶ 関連記事:年明け退職で損しない|年末調整・確定申告・住民税・源泉徴収票の全知識
FAQ(藤原直人がよく聞かれる質問に答えます)

Q. あけおめ退職って、正直非常識じゃない?
これ、友人から一番よく聞かれます。
結論から言うと、非常識かどうかを気にする必要はほぼないです。僕自身、年明け退職をした人・された側、両方を何度も見てきましたが、問題になるのは「年明け」より辞め方でした。
理由をちゃんと説明して、引き継ぎの姿勢を見せて、書類対応を雑にしなければ、「あの人はちゃんと辞めたよね」で終わります。
Q. 年明け早々に辞めたら、転職で不利にならない?
これもよく聞かれますが、ほぼ不利になりません。
採用側として面接していたときも見ていたのは、「なぜ辞めたか」と「次に何をしたいか」だけで、辞めた月は正直どうでもいいことが多いです。
むしろ、勢いで辞めて話がグチャグチャな人の方が、よほど評価が下がります。
Q. 自分も年明けに「もう無理かも」って思った。まず何からやればいい?
僕なら、こう言います。
「辞めるか決める前に、整理しよう」と。
具体的には、①なぜ辞めたいのかを紙に書く → ②今の自分が転職市場でどう見られるか調べる → ③生活費をざっくり計算する。これだけで、感情の暴走はかなり止まります。
Q. 年明けに退職を伝えるなら、いつが一番いい?
経験上、年明け最初の出社週の前半が一番ラクです。
業務が本格化する前だと、上司も冷静に話を聞きやすいし、引き継ぎも組みやすい。逆に忙しくなってから言うと、感情的にこじれやすい。
Q. 年末に言わず、年明けに伝えるのって失礼じゃない?
全然そんなことないです。
年末って、正直どの会社も余裕ないですよね。話せる空気じゃない職場も多い。
大事なのは、「なぜこのタイミングになったか」を落ち着いて説明できるか。そこさえできれば、失礼だと思われることはほぼありません。
Q. あけおめ退職って、やっぱり若い人が多い?
体感ですが、20代後半〜30代前半が一番多いです。
この年代って、「この会社でこの先どうなるか」がリアルに見え始める時期なんですよね。だから「続けるリスク」に気づいて、動き始める。
Q. 年明けに辞めると、ボーナスや年末調整ってどうなる?
ここ、かなり重要です。
年末調整が済んでいるかどうかで、確定申告が必要になるケースがあります。これを知らずに辞めて、「え、税金こんなに?」ってなる人、何人も見ました。
辞める前に一度だけ、調べておくのを強くおすすめします。
Q. 年明け退職すると、住民税がキツいって本当?
本当です。
住民税は前年の収入ベースなので、年明けに辞めると普通徴収に切り替わって一括請求されることがあります。
ここを知らないと、精神的にかなりダメージを受けます。事前に「だいたいいくらか」だけでも把握しておくと安心です。
Q. 年明けに退職代行を使うのって、どう思う?
僕は「アリなケースもある」と思っています。
パワハラや強い引き止めで、自分で話すのがもう限界なら、退職代行は自分を守る手段です。
ただし、転職活動での説明や書類対応は結局自分でやる。そこを理解した上で使うなら、合理的な選択です。
Q. あけおめ退職した人って、その後うまくいってる?
正直に言うと、準備した人はうまくいって、準備しなかった人は苦労してます。
年明けに辞めたかどうかじゃなくて、「辞める前にどれだけ整理できたか」。ここがすべてです。
Q. 年内退職と年明け退職、どっちが正解?
これも「人による」が本音です。
税金・有給・メンタル・次の予定。この4つを並べて、今の自分にとってどちらがマシかで決めるのが現実的です。
Q. あけおめ退職のこと、誰かに相談した方がいい?
した方がいいです。ただし、相手は選んでください。
社内の人はどうしても立場が絡む。僕が勧めるのは、転職経験者か、利害関係のない第三者です。
感情をあおらず、現実的な視点をくれる人に話すと、判断を誤りにくくなります。
まとめ:あけおめ退職は「あなたの未来の話」かもしれない

あけおめ退職は、決して一部の人だけに起きる特殊な出来事ではありません。
僕自身、これまで何度も転職を経験し、同時に数え切れないほどのキャリア相談を受けてきましたが、
正直に言って、年末年始ほど「本音がごまかせなくなる時期」はありません。
仕事から少し距離ができて、身体が休まり、時間が生まれる。
すると、それまで押し込めてきた違和感が、急に大きな声で話しかけてくる。
僕も、年明けの朝にスーツを着ながら、
「このまま何年も続けるのか……?」と立ち止まったことが何度もあります。
だから、この記事を読んでいるあなたの胸が、今少しザワついているなら。
それは決して弱さでも、気の迷いでもありません。
自分の人生に対して、まだ感覚が死んでいない証拠です。
これまで見てきた中で、ひとつだけはっきりしていることがあります。
「辞めたい自分を責め続けて、結局限界まで我慢した人」は、
心や身体を壊してから、ようやく動かざるを得なくなることが多い。
一方で、「違和感に気づいた段階で立ち止まり、整理してから動いた人」は、
多少遠回りしても、結果的に人生を立て直しています。
この差を分けたのは、勇気でも、根性でもありません。
感情を無視したか、向き合って判断に変えたか。
ただ、それだけです。
転職は逃げじゃない。
人生を取り戻すための、最も理性的な選択だ。
もし今、「辞めたい」という気持ちが、あなたの中で静かに育っているなら。
それを無理に押し殺したり、「自分はダメだ」と責める必要はありません。
次にやるべきことは、勢いで環境を壊すことでも、
今の場所にしがみつくことでもない。
感情を、戦略に変えること。
準備して、整理して、選び直す。
それができれば、あけおめ退職は“失敗の始まり”ではなく、
あなたが人生を取り戻すための、ひとつの通過点になります。
少なくとも僕は、
「あのとき立ち止まって考えてよかった」と思う選択はあっても、
「違和感を無視し続けてよかった」と思えたことは一度もありません。
参考情報・ソース
本記事は、「あけおめ退職(年末年始休暇明けに退職が表面化する現象)」について、報道・調査・解説記事を参照し、一般的な傾向として整理したものです。具体的な数値や傾向は調査条件により変動するため、一次ソースの内容もあわせてご確認ください。
参照:マイナビニュース(調査・報道)https://news.mynavi.jp/article/20251218-3833406/
テレビ朝日ニュース(社会報道)https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000476825.html
人事労務系コラム(背景解説)https://www.issoh.co.jp/column/details/10544/
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